pluie de météors

もりの思索について綴ったものです。 自閉スペクトラム症。 わわわアール・ブリュット作家です。

”未診断”・発達障害”疑い”、そして、”発達障害でなかった”人へ。

今回の記事は表題の方にむけたものを書いてみようと思います。
けれど、当事者の方にも読んで欲しいです。


発達障害の診断は、半年以上かかると予想して


「もしかしたら、自分は発達障害があるんじゃないか」と思っても、今は、まずクリニックの予約をとることさえ大変です。そんなふうじゃないと良いのですが。

そして、クリニックの予約(予約制ではないところもあります)ができたら、さて、診察です。

「はい、あなたは発達障害ですね。じゃあ、これを飲んだら楽になりますからね〜」
「はい、診断書書きますね〜」
「はい、年金出ます」「手帳とれますよ〜」

と、こんなふうにはいきません。
こんなに簡単に結論(ではないのですが、便宜的に・・・)を出してしまうクリニックは、もしあるなら危ない気がします。

発達障害の診断は、本人への問診、生育歴のチェック(本人の幼少のころのことを話すことのできる人が1人以上いると、望ましいが、なくてもよい)によって出します。

しかし、特に「これまでどうにかこうにか生きてきた」成人の場合、その「頑張ってきたこと」のために、「一見、そうは見えない」ことが非常に多いです。多動・会話の噛み合わなさなどの「ぱっと見てわかる言動」を「我慢」「学習」でおぎなうことができてしまい、しかし本人はとても苦しんでいる、ということです。
また、「会話の噛み合わなさ」といったコミュニケーションの問題に関しては、よほど重度でない限り「1対1」の場面、また「診察室=何をするか決まっていて、整理された空間」においてはすぐにはわかりにくいように思います。

また、二次障害がある場合には、それとの切り分けが難しい場合もあります。

・いわゆるAC
・パーソナリティ障害

などでも、発達障害に、一見似ている症状をみせる場合があるようです。
「二次障害が完治したら、発達障害の診断」というのが理想のようですが、そうは行かないので、長い期間を掛けて、診察して、診断が出ます。

すぐに答えが出ないのは、発達特性(とおもわれる性質)をもつ身には、とくにつらいと思います。ちょっと、がんばる必要があります。

WAISは診断に必要ない


これを、時々間違えている場合があります。
成人の発達検査で、WAISはよくつかわれます。
「発達クラスタ」にいると、とてもよく出る名称です。

発達障害の診断において、この検査で出る能力のバラツキは、非常に参考になるようです。

しかし、これは、診断に必ずしも必要な検査ではありません。
また、WAISの結果だけで「発達障害か、そうでないか」は、確定されません

ですから、
「WAISの結果的に、あなたは違うよね〜」
って言われたら、おかしいです。
別の病院を検討してもいいかもしれません。

ただし、何気なく「WAISからは、違うように見える(けれど、実際は発達障害がある/確かに、発達障害はない))」と、カッコの中を省略して言うお医者さんもいるかもしれません。よく確認してみましょう(ただ、こんな省略は、発達特性のある人にはとくにしてはいけないと思います。そうでなくとも、診療で、こういう言い回しは、よくないと思います)。
また、WAISを実施したり、結果を教えてくれるのは、心理士さんの場合がありますが、心理士には診断はできません。ですから、心理士がなんの準備(私がいうことは診断ではないよ、という表示や、医者と意見が一致しているかどうかの表示)もなく「あなたは発達障害ですね/違いますね」といった発言をした場合、それはおかしいです。



発達障害と診断された後は?


いよいよ、診断です。
仮に、ここで発達障害と診断されたとしましょう。

次にどうするか?

それは、自分で考えなければなりません。
それが難しければ、「どうしたらいいかわからなくて困っている」ことを、医療者や支援者に伝えるなどして、どうにかやっていく必要があります。

これについては色々ありますが、とにかく「その後もどうにかやっていかねばなりません」。

発達障害じゃなかったら?


大丈夫。あなたは、甘えているから、診断を望んだわけではありません。
気になったら、確かめたいのはあたりまえですね。
予想と違ったら、びっくりしますよね。

発達障害ではないよ、となった後、「でも、つらいよ」と思っていたら、そのまま診察なりカウンセリングなりしてもらって良いと思います。だって、あなたは困っている。

どんな理由だろうと、困っていたら、助けてもらえばいいのです。
あなたは大丈夫。

発達障害ではないとしても、発達障害の人が用いる道具や方法であなたが楽になるのなら、もちろん使って良いのです。

もし、発達障害の診断を求めた病院が、「発達障害専門」「児童精神科」のようなところなら、別のクリニックを紹介してもらうように頼んでもよいでしょう。うまく頼めなかったら、後で連絡してもいいし、また初診で別の病院に行ってもいいでしょう。診断が出なくとも、自覚が有るのなら多少、発達障害の知識もある病院で、診てもらうと、いいかもしれないですね。


セカンドオピニオンもありです


一度、診断が出なかったからといって、納得できない場合は、セカンドオピニオンももちろん大ありです。
自分の体の事ですし、医師との相性もあるので、納得のいく診療を受けましょう。

「一度目の病院で、かぜだと言われたけど、別の病院では、肺炎だった!」なんてこともあります。

それとかわりません。上の例は、甘えているでしょうか?甘えていません。

診断がでなくても、支援を受けられる場合がある


ピアサポートや当事者会では「診断の有無を問わない」場合もあります。
公的な機関については、わからないのですが、問い合わせてみても良いかもしれません。

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以上、グレーな人や、疑い、発達障害じゃなかった、という人は、「どうしたらいいかわからない」のかもしれないな、と、最近思ったので、書きました。



最後に・発達障害の診察ができる病院


各都道府県の発達障害支援センターに問い合わせると、教えてくれます。

また、イーライリリーの「ADHDが診断できる病院検索」も良いと思います。ADHDが診察出来る場合、発達障害の知識がそこそこあるということなので、ASDを疑っている場合も、問い合わせてみると、OKの可能性があると思います。このウェブサイトは、ちいさなクリニックも検索に出るので、すぐに診察を受けられることもあるのが、いいところです。

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みんなが楽になればいいんだよ!