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pluie de météors

もりの思索について綴ったものです。 自閉スペクトラム症。 わわわアール・ブリュット作家です。

「質問する」能力

組織のなかで働いていると特に、また、そうでなくとも、「質問する」機会はほぼ必ずあるでしょう。

先日ふと「質問する」ってすごい能力だよな、と思いました。
まず、「わからない」ポイントを質問できるまで言語化し、さらに相手に分かる言語まで地球語にしないといけません。頭の中の映像をそのまんま送れたらラクですね。それはそれで嫌ですが。

けれど、「質問する」だけなら、結構できるのです。
ただ、「一緒に働く人をいらっとさせずに(少なくとも表面上)」質問をするのは、こと発達に偏りのある人にとっては難しいかもしれません。

「聞いてほしいことは自分でやっちゃってトラブル起こすのに、どうでもいいことばかり聞いてくるんだけど!」というのは、質問する方も「困っている人」かもしれませんが、される方も正直なところたまったものではないと思います。

私は自閉症スペクトラム障害をオープンにして働いていますが、そうはいっても正直なところそれは「企業」という大きな法人格に影響する、またある程度偉い人はわかっている、といった程度で、現場で働く人は、基本的に仕事に追われていますし、できるだけラクに気持ちよく働いて帰りたいのです。
以前働いていたところで、いわゆる「できない子」のフォローをさせられていたふしがありますが、本当に「無理!」です。
※こんなこと書いてますが現在職場については、私に見えないところで、見える部分で、気遣って対応してくださっており、私は今とても適応が良い状態です。



そういうわけで、私が質問をするときに考えていることを図式化してみました。あざとい感じがして嫌ですが、実は定型発達の人は「これを明らかにしない」だけで無意識的にこういうようなことを考えていると思いますので、あまり嫌悪する必要もないかなと思います。

私は基本は「お金がからむかどうか」で考えています。業務内容は当然自分の給与はじめ、会社の利益にかかわりますからお金に関わります。
ただ、「備品の使い方」とか「お茶の入れ方」みたいなものは、お金は減るといえば減るけれど、何百円のものだったり、モノは減るけれど「実際のところ」、消耗品絡みだったりしますから、「最悪弁償可能」だと考えます。
ただ、そういう細々としたところにこそ「暗黙の了解」や「常識」といった苦手分野があることも多いです。こういうのは、私の場合は障害オープンなので、障害を知っている上司や、ジョブコーチを頼ります。時間的猶予がある場合、面談日までメモして待つこともあります。

ただし、「備品系」だとしても、「取引先の社長に出すお茶」とかだとちょっと話が別です。これは、「他部署(しかも、大いに遠い、そして利害関係のデカい)がからむ」にあたります。
他部署が絡むと一気にやり取りに動く人数や手間が増えて複雑になりますから、「他部署に出る前に」確認したり、質問します。私の会社では他部署絡みは基本的に1人ではGoを出せないので、結構安心です。

次に「時間的逼迫」です。この度合いが高い場合は、ちょっとしたことでもサッと聞いてしまいます。じわじわ先に伸ばして、貯めこんで貯めこんで「ダメでした」よりよほどマシだからです。一方余裕がある場合は、ここまでの「お金」「他部署」をNOでクリアしているので、余裕をもって様子見しながら質問のタイミングや方法を伺えますし、伺ったほうがよいです。ここで、他の結構大事な自分の仕事を抱えている人にポーンと下手に質問をすると、「チマチマチマチマどうでもいい質問しやがって」ということになりやすいです。
そこで、図の「それとなく」作戦が決行になります。
「それとなく」内には書き忘れましたが、「ふせんやメモで質問をおいておく」のも良い方法だと思います。私の場合自分自身が視覚優位ということもありますし、短時間勤務もあってよく使います。質問内容を紙にかくことで混乱せずに相手に伝えられます。口頭で質問する場合も、大体の内容をちょこっとメモ書きしてから聞きに行ったりします。

またふせんとともに進捗を伝えるメモを残すこともよくやります。進捗を一日ごとぐらいに各仕事を一緒にやっている人やよく内容を知っている人に伝えておくと、自分のペースを把握してもらえたり、「伝えよう」という意志を見せる意味があります。何にも音沙汰無しだと、一緒に仕事をする人は大丈夫なのか大丈夫じゃないのか不安になります。1〜2日ごとくらいに進捗と終わり見込み(わからなければわからない、でも良い)を伝えておくと、スムーズです。

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ざっと書き出してみましたが、決行たくさんのことを考える必要があり、「これは発達に偏りがあったり、知的に低いと、大変」と思いました。だから、おそらく支援の場においては「何でも質問しましょう」と教えるのだと思います。
ただ、それを本当にそのまま鵜呑みにするタイプの人、そしてその中でも「知的にある程度高い〜平均」の人については、上記のさわりくらいは教えておいたほうが、職場の適応はよいだろうな、と思います。