pluie de météors

もりの思索について綴ったものです。 自閉スペクトラム症。 わわわアール・ブリュット作家です。

メルトダウンとパニック


自閉症スペクトラムアスペルガー症候群)の症状のひとつとして、「メルトダウン」と呼ばれる症状があることを先日知りました。
こちらの記事等の動画が、ツイッター等で、当事者や支援者の間で拡散されたのを見たためです。
日本では普及していない呼称で、「パニック」と呼ばれるものと同じだそうです。

一般に「パニック」というと、みんなが大慌て!というイメージで、人々がいろいろと失敗しながらドタバタ劇、という映像が浮かぶのではないかと思います。私もそうです。
それと自閉症者のパニックは異なり、またもちろん「パニック障害におけるパニック」とも全くちがいます。
このあたりでイメージが定まらず、よくわからなくなります。
当然言葉にはさまざまなイメージが伴い、派生しますから、これは評価をつけるようなことではなく、これはこれで正しい言語現象ですから、よいのですが。

私に起こる(特に大きな)パニックは、上図のような状態です。
軽いものなら1ヶ月に1回が平均、重いものは環境によりますが、毎日集団で生活することを想定すると、3ヶ月に1回は起こります。刺激やストレス、処理オーバーが多いのでしょう。
ひどいと、さらに激しい自傷をともない、泣き叫び暴れます。
うつの自殺(未遂)や自傷とはなんとなく異なるものだと感じます。

きっかけすらわからないのですが、とにかくなんとなく「もうだめだ」「もうだめだ」と頭がうわーーーっとなってわけがわかりません。
なので、日本語も通じません。
人を巻き込む場合と、そうでない場合があります。
対応によって、予後が違います。


自分で対処できる能力が残っている場合は、一人になって暗く静かにして布団をかぶってやりすごします。泣いたり暴れたりする体力がなくなるまで、じっと。
そうでない場合は、周囲の人の声掛けや環境調整があると、早く落ち着きます。

私のメルトダウンは、処理オーバー・オーバーヒートまたはストレスタンクの限界突破、という感じです。

メルトダウンは本人も周囲もかなり辛いものです。
私の家庭は本人もそれによってダメージをおいましたし、周囲もかなり疲弊しました。妹もかなりのストレスにさらされましたし、「おねえちゃんはあんなに暴れても、許してもらえる(そうではなかったし、全く理解のある家庭ではないのですが、彼女にはそう見えたのですね)のに、私は!」という状態で、荒れていた時期もありました。
母親も父親も、私に対して、虐待寸前(で、止まっている、と思いたい。具体的な内容は、いろいろな理由があって、書けないです。そして、書くのがとても怖い。)までいきました。
正直な所、同じことを子どもが、しかももうこんなに大きくて(それはもう、改善されてもなおおとなになっても続くわけですから)、成績だって悪くない、確かに弱い子だけど、普通に育てたはず、そんな子どもが、何度も何度も急に理由もわからないパニックを起こしたら、相当なストレスでしょう。しかたがないとはいいませんが、よく耐えているほうだとすら思います。

こういう症状が自分に当てはまるものだと知り、納得し、家庭や学校で対策を講じることができていたら、また違ったのかもしれません。

現在のところは、できるだけそうならないように自分で自分の環境調整や、必要のない負荷を減らしたり、自分の感情や体調を言語化することで、ある程度防げる部分もあるので、そうして過ごしています。

これだけぼかしてぼんやり書くのもつらい状態を動画に上げて、啓発する彼女は、すごいと思います。
自閉症啓発は「理解を求めるもの」が多いのですが、こんなふうに「自分はこれだ」と知って、対策を立てられるようになることが、やはりあるんだ、と、啓発の効果を初めて自分の実感として感じました。