読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

pluie de météors

もりの思索について綴ったものです。 自閉スペクトラム症。 わわわアール・ブリュット作家です。

冗談と距離感

自閉症アスペルガー症候群の特徴として「冗談がわからないことが多い・真剣に返してしまう」ということが上げられます。

私も当てはまる面があり、真剣に返してしまったり、考えるうちに場が白けてしまった経験を何度もしています。

けれども、「冗談がまったく嫌い・理解できない」というわけではありません。
理解できる冗談は面白いと思いますし、自分でも言います。

最近も、冗談で失敗した経験があります。

【ケース1】
私がじんましんを出した翌日、「疲労とストレス」が主な原因らしい、という話になった場で

上司「それってTさんのせいなんじゃないの〜(ニヤニヤ)」
Tさん「まじかよ〜」

そのあと、私は何も言葉を発しませんでした。真剣に「そうなのかな・・・」と、今までのことを振り返っていたのです。

上司「おいおい、すぐ否定したってくれよ〜(呆れている)」

私「す、すみません・・・」

【ケース2】
エレベーターに乗ったら上司ともう一人、Iさん。
上司が急にぐいっと目を合わせてきて(怖い)
「ちょっとゆらしていい?」と何度も何度も聞いてくる。
全く意味がわからずフリーズ。Iさんは笑っている。どういうことなんだろう?

と思っていると、上司がどん、とエレベーターの中でジャンプしてエレベーターをゆらした。
びっくり。
上司とIさんは「やめてくださいよ〜、も〜」などと笑って会話。
「やっていい体重の人とだめな体重の人がいるんです〜。」
「やっていいやろ〜」
「だめです。」
「Iもだめやな」
「そんなことありません〜」
と軽口を叩いている。
私、まだ固まっている。

いかがでしょうか。
【ケース1】は、そのまんま「言葉どおりに受け取ってしまい、言外の意図(すぐに否定するなどしてじゃれあう)に気づかなかったケースです。

【ケース2】はというと、私はフリーズしています。ただ、最初に質問されたときは、「これは何かのじゃれあいだ」程度の認識はありました。ただ、それでも全く意味がわからなかったのです、「何を揺らすんですか?」という質問すら、浮かびませんでした(これが出ればまだ「わかっていないことをわかってもらえ」ます)。

どちらも、軽口ですから、いわゆる定型発達の人にしてみれば「気にしなくてもいいのに」という程度のエピソードかもしれません。
しかし、こういうことが積み重なると、ちょっとつらいです。
「気にしなくていいのに」といえるのは、基本的にうまく振る舞えているからなんだろうな、とちょっと卑屈になったりしてしまいます…。

ーーーーーーーーーーーーーーー

これらは、いわゆる「コミュニケーション能力」の問題ですが、今回少し考えてみて、「私にわからないのは、距離感と言葉遣いの関係、および、距離感そのものをはかることだ」と思いました。

そのために、言葉をそのまま受け取って良い場面・関係なのか、また、「じゃれあい」の言葉の程度がわからないのです。

また、私のせいで場が白ける要因として、「まじめすぎる・距離が遠すぎる」ということがあります。これも、「距離感がわからないから、全員に丁寧語の距離感で接するしかない」ためです。

私は「いじり」や「シモネタ」ができません。
「どこまでやっていいのかわからない」からです。

また、それらを受けた時の反応もあまりわかりません。
「どこまでが受け止めるべきもので、どこからがひどいいじめなのか」わかりません。

※ただし、これに関しては、やりすぎて嫌がられるよりも、やらないほうが圧倒的にましだと思います。

そういうことがあるので、「じゃれあい」に参加すると、1人だけカチンコチンなふるまいをして、場を白けさせてしまいます。みんながスッとあだ名を使い始めても、うまくいえません。たまらなく辛く、切ないです。
「じゃれあい」をしたほうがいい、とわかっているんです。
でも、うまくできません。
だから、「安全策」として、その場から距離を取る・幽霊になる・真面目に返すといった方法をとることが多いです。

今のところ、これが安全策です。
文字での会話は、やりやすいので、少しくだけることができます。
また、家族はけっこう大丈夫ですし、幼なじみも、少しくだけられます。