pluie de météors

もりの思索について綴ったものです。 自閉スペクトラム症。 わわわアール・ブリュット作家です。

職場実習・私の受けた支援

さて、2週間の職場実習(インターンのようなものです。障がい者職業センターを介して行っています)が終了しました。

私が受けた支援は以下の様なものでした。

①短時間勤務(9時〜15時)のパートタイム労働から始め、しばらくそのようにすること(2週間も同様で、ずっと9〜15時という短時間)
②ジョブコーチ支援による相談支援

この2つが主な支援だったと思います。
基本的には②のジョブコーチ支援であって、①は相談次第なのですが。

①の短時間勤務がかなりいい影響になっていると感じています。

***

①短時間勤務がよい理由

私は精神的なもの、肉体的ものどちらの疲労も自覚しづらく、また易疲労があります。
不安や刺激などを多く受け取ってしまうため、疲れやすいのに、それを自覚できない。
そして、「大丈夫」かどうかの「基準がわからない」ので、よくわからないまま「大丈夫です」と言ってしまいます。そして、「大丈夫じゃなく」ても、うまく説明ができない。

また、特性への配慮があるとはいえ、今の社会では発達障害のある私が苦手なこと「音」「電話」「ある程度の対人関係」などは、「全て遮断する」ことはほぼ不可能です。

また休憩時間においても「完全に気を抜く」ことはまあ私には無理です。(ある程度会話を楽しんだり、ひとりになったりはできています)

よって、結局のところ「自分の部屋で全ての刺激を遮断する時間」をどれだけ取れるか、そして、「その時間で十分に回復できるように常に生活を整える」ことができるか、というところになってくると思います。
そのため、「短時間勤務」がやはり結局のところ向いているのだろうと思います。
お給料としては、少なくなりますが、まずは、ここを目指したです。

②ジョブコーチ支援でしてもらったこと

次に、ジョブコーチ支援が入ったことについて。
この2週間は、週に2回、ジョブコーチの方が職場に訪問し、数時間仕事の様子を見て声掛けしていただいたり、職場の上司を交えた面談をしていただきました。また、それよりも前に、顔合わせや打ち合わせをしています。そして、契約などに関わる複雑なやりとりもお手伝いしてくれます(これはセンターとも調整が必要だからかもしれませんが)。

私の場合、「仕事の内容」としては、もしかしたらフォローがあまりいらなかったかもしれません。
ただし、「仕事における精神面」では必須であったし、これからも必要だと考えています。

例えば…
「仕事は自分の決められた時間でやればいいのです。それ以外の時間は、休んでいることは、サボることではないのですよ」
「渋滞などで戸惑ったりしませんでしたか?」
「(上司に対して)飲み会はみなさん大体参加なのでしょうか」
「お酌の決まりなどは・・・?」
「電話は怖くありませんか?」
「人間関係はどうですか?」
「来る時間は今くらいがちょうどいいですか?もう5分遅いほうがいいとかありますか?」

など、「ささいな(したがって言い難いし、職場も考えにくい)」でも、私にとっては「大きなネック」となりうることを、面談の場で、話題に出してくれました。
私は「どうですか」と聞かれてもすぐには何も具体的に思い浮かべたり、言葉にすることができにくいため、とても助かります。

こういうささいな「不安」「不確定」が脳を圧迫していくので、細かく細かく解決出来ると、かなり負荷が違います。

そしてもう1つ。
これは自分で相談した(ただし、面談を設けてもらえたからからですので、これも支援のおかげと言えるでしょう)ことですが、「顔と名前の一致」が不安、ということについて。
こんなものを頂きました!


職場側から、「写真付きの名刺(私の部署だけですがこれがあります)全員分あげるよ、席順にファイルしてデスクマットに置いたらいいんじゃないかな?」
と提案していただき。

私が家でラミネートしました。

小学校や特別支援学校では結構メジャーな支援、「写真付きお名前カード」の大人版、といったところでしょうか。
とっても嬉しくて、気に入っています。
かなり、名前を覚えることができました。

また、名刺なので、外に出ている同僚に連絡を取りたいときには、そこにある携帯番号に電話するのにも役立ちます。電話対応で職場の電話番号や住所を聞かれても、読み上げられます。おまけ的な部分ですが、これも結構、助かります。

写真付き名刺は特殊なものですが、「顔を覚えたいので写真を撮らせてほしい」と言ってみたり、あるいは特性を明かしたら、大人ならばOKしてもらえるかもしれません。そうしたら、自分で名前付き、役職など必要な情報付きに加工して使ってみるのも、手かもしれません。

また、事前に「視覚優位」などの話や「発達障害」「私の特性」については上司と、引き継ぎ対応の方にのみ話があり、そのためか、仕事の説明時には、かなりたくさんのスクリーンショットを撮って、ファイルしたものを作っていただいたりしました。他にも私の気がつかないところで、たくさんの配慮を頂いていると思います。
上司と役員、引き継ぎの方以外はカムアウトしていませんが、今のところは問題ありません。これからどうなるか、私の場合「第一印象は結構良い」ところがあるので、わかりませんが、みなさん良くしてくれました。苦手な電話をしていたら、近くの人が聞いていて、後でフォローしてくれたり…。とてもありがたいです。
***

いまのところ、私が受けた支援は以上のようなものです。
今後、また打ち合わせ等を経て、雇用に至るかが決まってゆきます。

おのおのの経験や二次障害の状態、性格・特性によって、支援はオーダーメイドになると思いますが、1人ひとり、合った支援を得て行けると良いと思います。